ムラサキの文学日記

短編小説、現代詩、俳句、短歌、随筆

ベニカタバミの塊根について

こんにちは、詩人の村崎です。

今日は我が家のお庭の話です。

この記事を書いた後にも少し調べ物をしまして理解が深まったので追記しております。

(初出20180331 追記20180331)

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新居に移り初めての春である。

 

庭の雑草を抜いているが、小さな三つ葉の雑草が抜けなくて困っていた。

抜こうとらするとブチブチ切れるので地下の根が残ってしまう。

困ったなあと思っているうちに庭がすっかりこの三つ葉群に支配されてしまった。

そもそも、これは何だ。と腹立たしく思っていると我が家の小さな妖精が「これはカタバミだ」と教えてくれた。

なるほど「カタバミ」か。

だが、我が家のカタバミは明らかに二種類いる。一つは葉も根も弱々しく抜こうとするとすぐに千切れて抜けない奴。如何にも雑草である。

もう一つは葉が肉厚で豪壮。前者に比べると丈夫である。

これは一体どういうわけか。種類が異なるのか、それとも雄株や雌株のような性別があるのか、謎である。

小さな妖精に尋ねたが、「知らない」と言われた。そもそもこれがカタバミだと言うのも誰から教わったのか怪しい話である。

 

本日は本格的にこの三つ葉群を除去しようと、ガーデニングスコップを持ち出した。

地下茎ごとごっそり抜いて根絶やしにする作戦だ。

 

で、抜いてみた。


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 うわーお。

 

植物って不思議。

三つ葉の地下は大根のようになっている。信じられない。

弱い(仮)カタバミの根っこは小さな球根のようになっている。それに対して強い(仮)カタバミは地下が大根。その塊からライナーが走って新たな球根になっている。

 

謎草である。

 

カタバミの種類

インターネットにはウィキさんという何でも知っている人がいて、その人に尋ねてみたところ、カタバミにはいくつか種類があるのだと教えてくれた。

カタバミ

ムラサキカタバミ

・イモカタバミ

などである。

カタバミは葉が弱く黄色い花を咲かせる。

ムラサキカタバミは弱くて閉じた三つ葉をしている。そしてムラサキ色の花を咲かせる。イモカタバミの葉は強い。地下に塊根と呼ばれる「芋のようなもの」を作って増える。花の色はピンクである。実際にサツマイモも芋部分は塊根と呼ばれる。どちらも塊根植物という括りになる。

 

ふむ。なるほど。

 

掘り当てた(仮)カタバミは地下が大根のようになっているので、これが塊根というものであろう。となると、これは「イモカタバミ」なのか?

 

インターネットにはグーグルさんという知りたい情報をガイドしてくれる親切な方がいるのだが、グーグルさんに「イモカタバミ」の画像を探してもらったところ、どうも違うような気がする。我が家の大根的なカタバミは葉がもっと豪壮なのだ。

 

ところで、先程抜いたカタバミ

洗ってみた。土が取れて細部がよく見える。
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塊根から株が分かれている。大根部分は白くて少し透き通っている。地下茎というより…瘤?

 

 

■ベニカタバミについて 

グーグルさんに「カタバミで肉厚な葉をしているもので地下に塊根があるものを知らないか」と尋ねてみた。グーグルさんから多少肉厚違いな画像も提示されたが、画像のうちの一つに見覚えのある葉っぱがある。

 

これこれ、これだよ。

 

と、出てきた情報が更なるカタバミの亜種。

・ベニカタバミ

これもピンクの花を付ける。

園芸名はオキザリス・ブラジリエンシス。ブラジルから帰化した植物で完全に雑草化している。園芸家にとっては強害種、と書いてあった。

我が家での逞しい繁茂ぶりを見ると納得の話である。

 

花が咲くそうなので、抜くのは花が咲くのを待ってからとも思ったが、一度抜き出すと面白くなって、結局殆ど抜いてしまった。

 

沢山抜いたもののうち、塊根が大きなものを写真に撮った。それが先程の写真だが、もう数点を下記に掲載する。庭にはびこる雑草に興味のある諸兄は参考にされたし。

 

葉っぱの方から。

ベニカタバミの葉は肉厚で艶がある。茎が赤い。小葉の中央に明確な溝がある。
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塊茎の方から。

グラマーな大根型。

横向きに育った塊根もあるが、基本的に下へ向かって育つようだ。
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 うむ。でかい。このような大きな物が地下からごっそり現れる。なんとも爽快である。

 

雑草は奥が深い。そして果てしない。今日は小一時間かけて殆どの雑草を抜いたが、1週間後には再び繁茂してしまう。何度雑草を抜いても元に戻る。手強い。怖い。

 

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お話は以上です。

クローバーのような三つ葉の地下にこんな大きなかたまりがあるって不思議です。

 因みに咲いた花はこんなの。


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